外来のご案内

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知っててよかった精神科

健康ブームの今、人間ドックで定期健診を受けるなど自分の健康管理に注意を払う方は多いですが、精神面のチェックをする方は少ないようです。
精神科の病気はおよそ50人に1人の割合でかかるといわれています。
精神科に通院した人は1年間で約303万人(H17年)にのぼり、珍しい病気ではないのです。
ここでは幾つかの心の病気と精神科の色々を簡単にご紹介します。

認知症

認知症の症状には、もの忘れや時間や場所が分からなくなる見当識障害、判断力の低下などの「中核症状」がみられます。さらにイライラして怒りやすくなることや、物を盗られたと訴える被害妄想などの「周辺症状」を認めることがあります。
しかし、実際にはもの忘れから気付かれることが多いのが現状です。 単なる老化によるもの忘れと認知症のもの忘れには違いがあります。 周囲の方からみると区別がつきにくいこともありますが、「年のせいかな?」と思うような些細な変化が認知症のサインかもしれません。認知症の約半分を占めるアルツハイマー型認知症には、症状の進行を遅らせる薬があり、早めに服用するほど効果が期待できます。

症状
  • 同じ事を何度も言う・問う・する
  • 話しのつじつまがあわない
  • テレビの内容が理解できなくなった
  • 慣れた道でも迷うことがある
  • 些細なことで怒りっぽくなった
  • 失敗を人のせいにする
  • 下着を替えず身だしなみを構わなくなった
  • 新しいことを覚えられない
  • 一人になることを怖がったり寂しがったりする
  • 料理、片付け、計算などミスが多くなった
  • 自分のものを誰かに盗まれたと主張する(もの盗られ妄想)
  • 無目的に屋外に出て歩き回る(徘徊)

統合失調症

考えがまとまらない・イライラ感・被害的な気持ち・幻覚・意欲がなくなるなど人によって症状は様々です。
特別な病気ではなく、お薬を飲むことと、自分自身で工夫したり人とつながることで治療を続け、コントロールできる病気です。
しかし、適切な治療を受けずに放置すると、病気が進行するだけではなく、家族や周りの人もつらい思いをすることになります。早めに専門医の診察を受け、正しい対応をすることが必要です。

うつ病

気分がゆううつで元気がでない状況が続く(普通2週間以上)場合を「うつ状態」といいます。心理的原因だけではなく身体的病気でもうつ状態になり、うつ状態が現われる病気を「うつ病」といいます。
どの年代でも発症する病気で、正しい診断と適切な治療が必要となります。

家族や周囲の人が気づきやすい症状
  • 何にも興味を示さなくなった
  • てきぱきとやれなくなった
  • 急に痩せてきた
  • 暗い表情で笑顔が見られなくなった
  • 外では動けるのに、家では横になることが多くなった
  • 「重大な過ちを犯した」「不治の病に・・・」と思い込んでいる
自覚症状
気分の低下
気分がゆううつ、滅入る、寂しい、やる気がおきない、何も考えたくない
意欲の低下
すぐ疲れる、集中できない、何も考えたくない
思考の異常
自分をせめてばかり、自分はいないほうがいいと思う、自分に価値がない、未来がないと感じる
不安・焦燥
なにか不安で落ち着かない、イライライする
睡眠の異常
いつもより早く目が覚めて熟睡感がない
身体的な異常
お腹がすかない、食べても美味しくない、体がだるい、頭が重くすっきりしない

治療すべき不眠症 

「不眠症」とは夜間の睡眠が量的または質的に不足して、昼間の日常生活に支障をきたしている状態のことをいいます。不眠症と診断された場合は、きちんと治療を受けることが大切です。

不眠症は下記のタイプに分けられます。

入眠障害
寝つきが悪く、なかなか眠れないタイプ
中途覚醒
夜中に何度も目を覚ましてしまうタイプ
早朝覚醒
朝早く目覚めてしまい、眠りたいのに眠れないタイプ
熟眠障害
眠りが浅く、ぐっすり眠った感じがしないタイプ


これらの症状は同時にあらわれることもあります。
昼間の活動に支障をきたしていたら、早めに医師の診察を受けましょう。

精神科のお薬にはどんな種類があるの?

ご本人の症状に応じ配分し処方します。回復力をいろいろな面から総合的に援助して、神経の過敏な状態を和らげて通常の健康な状態にもどるのを助ける作用があります。
お薬を飲むことで回復のために必要な睡眠と休養が取れるようになります。
お薬についての不安、疑問がある場合は自分で判断せず、主治医に相談しましょう。

家族としてどんなことができる?

患者様にとって最大の支援者はご家族さまであり、適切な支援はご本人への大きな力となります。
ご家族として、次のようなことに心がけて下さい。

適切な支援のポイント
  • 疾患についての正しい知識を得る
  • 適切な治療を受けられるよう協力する
  • 治療を続けるように本人を勇気づける
  • 回復期間中に本人をせき立てたり期待をかけすぎないこと

知っておきたい福祉制度

患者様やそのご家族が利用できる福祉制度やサービスにはさまざまなものがあります。
主なものの名称、対象、内容等を紹介します。
詳しくは、当院の医療福祉相談室、またお住まいの市町村窓口にご相談ください。

手帳制度について 精神保健福祉手帳:精神障害者のため日常生活や社会生活にハンディキャップを持つ方で、初診から6ヵ月経過した人が対象です。
医療福祉制度について 自立支援医療:通院による精神医療費の自己負担が原則として1割になります。
後期高齢医療:65歳~74歳の人で、精神障害者福祉手帳1、2級の人は75歳到達前でも後期高齢医療を選択することができます。
重度障害者医療:精神障害者福祉手帳1級の人は医療費の助成が受けられます。
年金・諸手当について

障害基礎年金:国民年金や厚生年金に加入中、病気やけが等で重度の障害となった場合支給されます。
障害厚生年金:厚生年金に加入中、病気やけが等で一定の障害となった場合、障害基礎年金に障害厚生年金が加算され支給されます。
特別障害者手当、障害児福祉手当、特別児童扶養手当、心身障害者扶養手当等

そのほかに、税金の減免等、生活支援、就労支援、相談事業など、様々な福祉サービスがあります。
ご相談ください。